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2008年5月

2008年5月17日 (土)

2割が逃げたり逃がしたり

先日、野生動物保全論研究会が主催するワイルドライフカレッジ「ペットと野生動物はどう違う?」を聴講してきました。遠いぜ東京農大(世田谷)。

内容は、野生動物がペット(家畜)になると形態や行動、生理が変異するということ、野生動物に餌付けをするとどうなるかということ、ペットと野生動物とはどんな関係にあるのかということなど。講演内容をつらつらと書くわけにもいかないので、内容に連鎖して思ったことなど。

野生動物が家畜化すると、まあいろんなことが変わっていくんですが、警戒心や気の荒さがなくなるというのものそのひとつ。シマリスやプレーリードッグみたいに、噛みリス、噛みプレになるような動物をペットにするのは、ほんとをいえばいいのかなあ、と思ったり。ずーっと飼育下繁殖してたら、いつかは家畜化するのか。噛みリスは昔話になるのか。そもそも年に一度しか繁殖しない動物にそうそう変異のチャンスがあるわけでもなく。冬眠特異性タンパク質の変化(=冬眠しているリスのほうが長生き)と噛みリスの時期に関連があるなら、噛みリスにならない=冬眠特異性タンパク質がない=長生きしない、なのか。べた慣れリスを手に入れるかわりに長寿を手放すことになるのか。

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餌付けをしている場所のほうが、鳥の逃走距離(つまりどのくらいまで近寄れるか)が短い。

リス園には、エサをあげられるところとそうでないところがあります。
前者はたとえば町田リス園。あそこのタイワンリスたちにとっては「人=おいしいものくれる」なので、人の体にもがしがし登ってきます。
後者のリス園では、リスが人に寄ってくることはありません。だって体の大きな生き物はこわいですから。ところがなぜか、エサをあげてはいけないリス園でも人に寄ってきたりするリスがいたりします。リスたちは、人はこわくないと学習したのか。リスたちにとって「人が怖い」より「人はおいしいものくれる」が上回ってしまったにほかなりません。エサやり禁止のはずなのにね~。おかしいね~。

人に近付くようになれば、家の中で起こるような事故も起こり得ます。蹴る、踏む。もちろん故意ではなく。

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なによりも衝撃的だったのは、あるところでのアンケート調査によると、動物を飼っている人のうち約1割が逃げ、約1割が逃がしているということでした。ああ、最後まで飼いましょうと書くことがむなしくなってくる……。

2008年5月 6日 (火)

パンダに思ふ

パンダウサギ:葉山の主婦に引き取られる 「大事に飼いたい」 /神奈川
(5/3 毎日新聞)

拾得物として保護されたウサギが引き取られた、というニュース。逃げたのか捨てたのか、どっちにしても元飼い主はしっかりしてくれよ。と思いつつも、飼い主さんが見つかってよかったよかった。

それはともかくとして、「パンダウサギ」と聞いてどんなウサギを思い浮かべますか? パンダウサギといえばダッチ柄のウサギのことだったと思うのですが、この「パンダウサギ」はドワーフホト(目の周りに黒いふちどりがある品種)なのです。混乱するなあ。

そしてパンダといえば、リンリン。
20080506写真は去年の4月。このときはすっごく食欲があって、もりもりごはんを食べていたんだけどな……。

上野に行ってもパンダに会えなくなってしまったのは残念だけど、でも、新しいパンダが必要なんだろうか? 上野の飼育技師が持っている飼育技術を引き継ぐことができなくなってしまうんだなあ、というのはもったいないと思うけど、他の動物園にもいるわけだし、高いレンタル料を払い、恩を着せられてまで借りる必要があるとは思えないのです。石原都知事が「パンダいらない」と言ったために周辺の売店の皆さんは怒っているようですが、今、上野にパンダがいなくなっても、初めてパンダを迎えた動物園であり、日本で初めて赤ちゃんが誕生した動物園であるという事実に変わりはないんだから、パンダ焼を売り続けたって問題ないと思うよ。日本のパンダの故郷、だもん。

そんなに中国様にお金を払いたいんだとしたらさ、狂犬病予防ワクチンの普及とか、野犬の収容施設とかそういうのを手伝ってあげればいいんじゃないんでしょうか。
(「中国 狂犬病 撲殺」なんかで検索してみてください)

2008年5月 5日 (月)

相変わらずのペット博

こどもの日。

昨日、ペット博に行ってきた。
幕張メッセの最寄駅、海浜幕張駅はすごい人出。どうやらちょうど、千葉ロッテの試合に行く人たちと一緒になってしまったみたい。あとは恐竜博というのがあったり、憲法9条関係のイベントもあったり。「9条を守ろう!」がいれば右翼の街宣車もいるというわけで駅前はにぎやか。

そんななかを私はペット博へ。
行くたびに憂鬱な気分になるんだけど、やっぱし今回も思った通り。じゃあ行くなよ、ってことですが、動物の仕事してるので見てこないわけにもいかないじゃないですか。で、行ってきたのですが、いつ行っても変わらないよなあ。

子犬と子猫の展示即売をしているブースが複数。

8週齢の問題はどうなっちゃってるんだ。誕生日を見ると3月の後半生まれの子犬も多い。子犬の成長を考えると、8週齢までは販売するべきではない、というのが獣医師や行動学、動物愛護などの立場に立つ人々の見解。しかし小さくてかわいいうちに売りたいのが販売サイドの見解。前回の動愛法改正で「8週齢以下で売るべきではない、と動愛法に明記すべき」という人々に対して「自主規制するから」と反対したはずの人々。……自主規制できてないじゃん。やっぱり法的に規制しなきゃだめなんだと思う。ちっちゃくてひよわで、まだまだ人肌(犬肌、猫肌か)を求めている子犬や子猫たちが、ひとりぼっちで展示ケースの中。「かわいい」の前に「かわいそう」だ。見てたら心が痛くなってきた。

販売ブースのなかには、伝染病予防のために触らないでください、という表示を出していたところもあるけど、見ていると子犬をお客に抱っこさせているところも多い。お客さんたちは、自分ちの犬、よその犬、どっかのブースの犬、あちこちでいろんな犬を触ってきている可能性があるはず。なのによく触らせられるよなあ、と感染症が心配になる。

「セレブ犬」も売っている。普通の純血種のことだ。対する言葉は「MIX犬」ね。ミックス犬といっても、いわゆる雑種じゃないんだなこれが。純血種と別の純血種を交配させちゃうんだな。チワワとダックス、とかね。

血統の維持に努力しているブリーダーの方たちは怒ってないんだろうか。もっと怒ったほうがいいと思うんだけど。ネットで検索してみると、「ミックス犬の子犬をブリーダーからお届け」なんて書いてあるところがある。ミックス犬のブリーダー? そりゃ新たな品種を作出するときに別の血統と交配することもあるけれど、なにもすでに固定している純血種をまた混ぜなくても。ぐちゃぐちゃだ。

食べ物コーナーにも相変わらず、「どうぶつをさわったあとはてをあらいましょう」的な表示は見つけられない(どっかにあったのかな? でも見えなかった)。

このイベントは主に犬メインなのですが(犬を連れてきてる人たちの多いこと! よくあんな人ごみの中で小型犬を歩かせる気になるよなあ。抱っこして歩いてくれないと、踏んだり蹴ったりしそうでおそろしい)、小さな動物たちのコーナーもある。

今年のイベントは、ハムスターと文鳥とマウスのおみくじ引き。

といっても、ヤマガラがおみくじをとってくるわけではない。
ハム、文鳥、マウス(他の個体とまぎれないためか頭に赤い印がつけられているのもいたりする)がそれぞれ、サイズとしては畳半畳をふたまわりくらい小さくしたような箱に入れられ、番号を書いた箱やツボに動物が入ったら、その番号のおみくじをもらえる、というしくみ。そうそう動物が思う通りに動いてくれるわけもなく、行列をさばかなくてはならない、となればほら簡単、人が動物を追いたてればいいんである。猫用のおもちゃなのか何なのか、先っぽにぬいぐるみみたいなものがついた棒で動物を追いたてる、というわけ。

いったい何をさせているんだ。
個人的には、それは虐待にしか見えない。
せっかく小さい子供たちが小動物と触れ合う機会なのに、いじめ方を教えてどうするつもりなんだろう。

このブースはどこがやってるのかと見ると、スタッフは、とある動物関係の協会のスタッフジャンパーを着ている。小さな動物をいじめて遊ぶイベントをする団体なんですかね。そうは思いたくないんですけどね。(問い合わせをしてみることにします。ペットショップやペット用品の会社が会員になっている団体です。けど日本ペット用品工業会じゃないよ。それはジャパンペットフェアをやっている団体)

ペット博(東京会場)

明日までです。
今年は12月にもあるみたいですね。ふうん。

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