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2010年6月 7日 (月)

「飼いやすい」ってなんだろう?

先日テレビで、「マンションでも飼いやすいペット」としてフクロモモンガとフトアゴヒゲトカゲと熱帯魚が紹介されていた。熱帯魚だって大変だろうし、爬虫類が飼いやすいわけがない。そしてフクロモモンガ。どこが飼いやすいんだろう。ということで番組を見たあとTwitterでぶつぶつ呟いていた私である。
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NHK教育「となりの子育て」「知ってる!?ペットの子育てパワー」見た(情報感謝です!@********さん)。横山先生ご登場。「命の大切さは1回失わないとわからない」「ペットは子供に何かを学ばせるために飼うものではない」さすがいいことをおっしゃいます!しかし、しかしだよ(続き)
posted at 22:01:04
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(続く)「マンションで飼いやすいペット」として紹介されたのが、フクロモモンガにフトアゴヒゲトカゲ(と熱帯魚)。フクロモモンガは、ほとんど鳴かないし、狭いスペースでも飼えるし、オスとメスを一緒にしておけば繁殖できる。んだそうですが(続き)
posted at 22:04:28
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(続く)フクロモモンガは鳴くし、狭いスペースはストレスのもと(自咬症のもと)・肥満のもと、繁殖できるったってどんどん増えたらどーするつもりなのか。フトアゴだって、施設のサイズ、照明のことやらカルシウム添加のことなどいろいろあるはず。どこが「飼いやすい」のかと。(続く)
posted at 22:07:17
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(続き)これらの動物を「飼いやすい」と紹介しているペットショップ経営のおにいさん。ちょっと無責任すぎやしないか? その安易さが、飼育放棄されるペット、捨てられるペットを増やすのじゃないか。(どこのショップだよと思って調べてみたら通販ショップねー、ふーん)
posted at 22:12:09
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「飼いやすい」ってどういうことだろう? 「飼いやすい」という響きには、生き物の命を軽視しているイメージもあるが、ここでは、「扱いやすい」「飼育が困難ではない」という意味での「飼いやすい」。

飼いやすいかどうかなんて、ひとことで片付けられるものではない。たとえばシマリス。エサはそんなに大変じゃないので(いやそりゃ手間だが、普通は「調理」などしなくてもよい。切る程度)、「エサ」という面では飼いやすいといってもいいだろう。でも季節によっておそろしいほど性格が変わる。「コミュニケーション」という面では飼いにくい。このように、そう簡単に「飼いやすい」と言えるわけがないんである。

さてどういう条件がクリアされれば「飼いやすい」動物なのか。

1.それなりに間違いのない飼育方法が広く知られている。
2.飼育施設を整えやすい。市販のもので揃えられ、その飼育施設で飼っていれば動物がケガをしたり病気になったりしない。
3.それを与えていれば動物が病気になったりしないような、そこそこ適切なエサが簡単に手に入る。
4.温度管理に神経質にならなくてもいい。
5.種や個体によって濃さに違いはあれど、まあコミュニケーションがとれる。
6.その種のいろいろな生態、習性や行動、特性が、人にとって問題にならない。
7.どこの動物病院でも適切な診察を受けることができる。

「1」には、その飼育方法が間違っていないのかどうか判断できるかどうか、という問題がある(後述)。

「2」「3」は曲者だ。
たとえばハムスター。
飼育施設はシンプルなのが一番いいのに、ショップには見た目重視(むろん「飼い主」の視線でね)のごちゃついた飼育ケースが並んでいる。また、せっかく適したペレットがあったって、ペットショップに売っているいろんな「おやつ」に目がくらんでそればっかりあげちゃうんじゃあどうしょうもない。「1」が頭に入っていない人にとっては、ハムスターは実は「飼いにくい」動物だ。

「4」は、「1」と後述「9」がわかってないと成立しない。その温度・湿度で快適に暮らしているのと、「なんとか耐えている」のとでは大違いだ。

「7」は大きい。実際、エキゾはみんな「7」に当てはまらないということになります。今でこそ診ていただける病院はずいぶん増えてありがたいことだけど、やはり獣医療のメインストリームは、大動物であり、小動物(犬と猫のこと)なのである。

これらの条件をすべてクリアできないような動物を飼うなら、必要なのは飼い主のスキルということになる。

8.なにが正しいのか。受け取った情報を鵜呑みにするのではなく、裏付けを求めたうえで自分で判断する。
9.自分の飼っている動物がどういう状態(体調も心理面も)にいるのかをきちんと把握できる。
10.なにかのトラブルがあったとしても、乗り越えられる。

こうした条件、前提を伝えることができないならば、不特定多数に対して「飼いやすい」と簡単に言ってはいけない、と思う。

こわい言葉だと思う。「飼いやすい」。その言葉には「命のやりとり」がついてまわるってこと、忘れちゃいけない。

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