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2010年11月 9日 (火)

販売時説明義務の緩和:関係者ヒアリング

今日は「動物愛護管理のあり方検討小委員会(7回目)」。

制度の見直しにおける主要課題(pdf)
1.「動物取扱業の適正化」
のうち
業種緩和の検討(動物園・水族館の緩和検討)
登録制の検討(登録制から許可制に強化する必要性の検討)
関連法令違反時の扱い(動物関連法令に違反した際の登録拒否等の検討)
登録取消強化(登録取消を現状より容易にできる取消制度の強化の検討)
動物取扱責任者研修の緩和(回数や動物園水族館・動物病院の扱い検討)
販売時説明義務の緩和(犬猫以外の小動物等での説明義務事項の緩和の検討)
に関する関係者ヒアリングでした。このうち我々のテーマである「販売時説明義務の緩和(犬猫以外の小動物等での説明義務事項の緩和の検討)」について速報レポート。

時間ないので、提出された資料に書かれていることと口頭による説明とごっちゃです。記憶が鮮明なうちの記録が目的です。バイアスかかっていると考え、メモ程度に読んでください。[ ]はツッコミです。

ヒアリングに出席したのは日本鳥獣商組合連合会の専務理事S氏。
・(←以下「・」印はS氏発言)現行動愛法はペットのほぼ80%を占める犬猫に向けての法。小鳥専門店は60歳代が若手というのが現状なので、少し緩めの法にしてもらいたい。[なぜ年齢が出てくる]
・昔は2300軒あった構成員が今じゃ500軒。諸先輩方が愛玩動物管理士制度の基を立ち上げた。[だから愛玩動物飼養管理士の教本は犬猫以外になぜか鳥ばっかりやたらと詳しいんですよ]
・(オウム病対策のため)ペットリン(抗生剤入り粟玉)の開発販売もやってきた。抗生物質の常用性の問題があり(抗生剤から乳酸菌に変更になったが)、その時々に少しの薬を与えるのは小鳥には難しい。[抗生剤入りのペットリンにまだ未練があるらしい]
・世間では趣味の幅が広がり、室内もきれいになったので、餌や羽で汚す小鳥は敬遠されているし[犬猫も汚すよね?]、共働き家族が増えて若者の小鳥離れが進んでいる。販売不振、餌の高騰で、生活が成り立たなくなって転業する人も。
・販売時説明を緩和してほしい。品種、平均寿命、給餌・給水、日常の手入れ方法、ズーノーシスの説明は必要だが、性別は文鳥などは(雌雄判定が)難しい。[「難しい」も立派な説明です]
・犬猫のように1~2時間の説明は、500円、1000円のものには無理。[金額の問題ではないし。このへんは後に委員よりツッコミも入る]
・産地についても、産地別に管理しなくてはならない。6羽仕入れて5羽売れ、1羽だけ在庫になったとき、それだけ別なカゴに入れておくのは大変。大目に見てほしい。[脚環で区別するのは難しいの?]
・生年月日はわからない。[これについては年月くらいわかればいいんじゃないでしょうか]
・病気については本格的にはできない。「~だろう」しか言えない。動物病院を見つけるようにと伝えている。[診断しろとは書いてないよー。多い病気について説明すればいいだけ]
・体重は、測り様がない。だって飛んでるし。重量感や胸の肉の付き方で判断するしかない。[重量感や肉の付き方を見るのは大事。おそらく経験値というのもあるとは思う。けど、プラケースかなんかに入れてキッチンスケールで計って、あとで容器の重さを引けば体重は測れると思うんだけど]
・不妊処置などは最初から除外になることと思う。[「避妊去勢手術」についての説明はいらないでしょうが、むやみに卵を産ませることのデメリットは説明したほうがいいよ]
・意見を求められてはいなかったが、販売業者資格有用性についても意見あり。小鳥、小動物を特定の販売業者に販売するなら動物取扱業者の登録をしなくても販売できるようにしてほしい。(特定の繁殖愛好家に対してなら)繁殖指導、飼育指導できるので。繁殖は、高齢愛好家の生きがい、小中学生の情操教育になる。(現行法では)産ませた雛を買い取ることも餌と交換することもできない。わずかなものを得るためだけに動物取扱業者の登録が必要なのは不合理。
○委員Aからの補足説明的なもの:お年寄りの小遣い稼ぎということ。農業でも(農作物が一律課税になるのではなく)、金額で決まっている(自家用消費分かどうか)。[だから、繁殖業者じゃないなら大目に見ていいんじゃないかな、ということですね][でも問題は金額云々ではなく、むやみに繁殖させることではないのか]

ここから質疑応答。
○委員B:種類ごとにできている説明書を使えばいいし、犬猫の説明に1~2時間もかけているということもない。500円1000円だから説明緩和というのは理屈に合わない。説明をしないから、死なせたり捨てたりするのではないか。産地を明確にするのは、外国産のものが入ってくるからであり、トレーサビリティのため、生態系保全のために必要なこと。
・輸入は限られているし、入ってくるのはほとんどない。ごく一部だろう。30万円もするインコは90%の店では売っていない、売れない、それができる力がない。[文鳥もセキセイも外来の動物ですよ。メモしてなかったんだけど、なんか「国産」というような言い方をしていた気も。「国内繁殖」したところで外来生物は外来生物だ]
○委員B:鳥に限定して緩和を、ということか?
・はい。小鳥だけです。文鳥とかセキセイインコとか。
○委員B:それらを線引きしたいということか?
・はい。
○委員B:(動物に限らず)どんな取引であっても文書を取り交わし、説明をするものだが。
・犬猫にはワクチンの問題があるが、鳥はそこまでできない。書類は渡している。口頭でやるのに無理がある。時間がかかる。文書だけ渡すならかまわない。
○委員C:種で分けるのはどうなのか。/文書は大事。口頭で、動物を目の前にして説明するのも大事。だが文書がないとたどれない。飼い主はうれしくなっちゃって聞いてないし。文書を渡すことは大事。
○委員D:犬猫と、鳥、爬虫類は分けるべき。インコは10項目、カメは8項目などにするのがいい。説明書はインコ用に(項目の少ないものを)を作ればいい。/動愛法が動物を飼えなくしているという意見がある。子供がペット屋に来なくなった。ゲームしている。[それ動愛法のせいなの?] ペットは情操教育にもなる。あまりにも理想的にばかり走ると、見失ってしまう。[業界利益を見失うってことか] 行政も大変になる。彼らの仕事を増やすのが改正の主旨にのっとっているのかどうか。[動物福祉<業界利益 に走るは改正の主旨にのっとってるの?]/改正による規制強化を支持している。犬猫に専念できるようにするべきである。[それ以外は緩和支持という意味ですね]
○委員E:説明の時間を気にするより、適切に管理されるような説明が確保されることが大切。買うときに聞いていないことが多いので文書は大切。ペットは文鳥以外もいるわけで。適切に飼育管理されるように説明するべき。額の問題ではない。
○委員F:(連合会の理事長名で出されている資料には(小鳥、小動物とあるが、Sさんは小鳥のことを言っているが?
○委員A:種類ごとに違っていいと、委員Dは言っている。
○委員G:どの動物をどの項目にすればいいと出してほしい。
○委員B:(ペット産業は後退しているようなことをいうが)ペット産業は売上はあがっている。重要なのは、悪質業者、違法行為をなくしていくこと。善良なペットショップをつぶそうとはしていない。

以上。

とにかく「小鳥」のことしか出てこなかったので、これで「犬猫以外」のヒアリングとして成立しているのか? 街の小さな小鳥を売っている鳥獣店の意見が、「犬猫以外の小動物」を販売するペットショップの総意とするつもりなのかなあ、となんだか脱力。提出された資料はA4ペラ裏表。こっちは仕事もそっちのけで(だから今ヤヴァイ)26ページもある資料を作ったのに、あんな簡単な資料だけでこの後のコース設定されてたまるか。

まあ書いちゃうけど、委員DはZPKの人。ZPKは毎日新聞の取材で「事前説明は時間もかかり大変だが、業者の責務。今後も十分行うべきだ」と言っていることを忘れないでね。
動物愛護管理法:改正を考える/下 販売時の説明、必要性は
※リンク切れ。ウェブ魚拓→こちら

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