動愛法

2012年12月 7日 (金)

小動物のために…動愛法施行規則等パブコメ

■動愛法改正、続きがあるよ

みなさんこんにちは。

今年は動愛法改正の年。改正動愛法は8月末、衆参両院にて全会一致で可決、9月5日に公布されました。施行は来年の9月1日です。

新旧対照条文」(pdf)の上段「改正案」のところをご覧ください。

改正内容としては、子犬・子猫の販売日齢の制限がよくニュースで取り上げられてましたね。
生後まもない犬猫の販売規制 改正動物愛護法成立へ

もちろん、改正されたのはそれだけではありません。
わかりやすくまとめてある、PEACEさんのサイト↓をご覧ください。
2012年動物愛護法改正のポイント

さて。
改正議論の途中で行われたパブリックコメント(パブコメ)では環境省のメールボックスがパンクしたという噂さえ流れたほどの(ほんとかどうか知りません)史上最大規模の意見が殺到した今回の動愛法改正ですが、公布されたからこれで終わり、じゃないんですね。

法律ではあまり細かな部分まで決められておらず、その「細かな部分」を決めるのが「施行令」「施行規則」「細目」などの法令です。

たとえば、動愛法改正に先んじて施行されたものに、ペットショップ等での犬猫の展示時間の規制がありました。
犬猫の展示は夜8時まで ペット店の深夜規制始動

これは動愛法の本体が改正されたのではありません。
動愛法の中では(第十二条第一項)、第一種動物取扱業として登録するために守らなければならない基準があることだけが示されています。その「基準」ってなに? というのが「動物の愛護及び管理に関する法律施行規則」という環境省令で定められています。「夜8時まで」という決まりは、この施行規則に書かれているのです。

このように、施行規則がどう変わるのかも、すごく重要なんですね。
そこまで終わってやっと、動愛法の改正だん!ということになるわけです。

そして、今、そのためのパブコメが実施されています。
12月12日(水)が締切です。
(ワンニャンの日ですね。狙ったんですかね。違うと思います)

動物の愛護及び管理に関する法律の一部改正等に伴う動物の愛護及び管理に関する法律施行規則等の一部改正案に関する意見の募集(パブリックコメント)について

今回もまた、多くの団体がパブコメへの提出意見をサイトにupしています。

私としましては、PEACEさんの意見↓に賛同するところです。
12/12締切! 動物愛護法施行規則等改正パブリックコメント

パブコメは多数決ではありません。
ただ、多くの意見が集まることは、それだけ関心を持つ人々がいるということを知らしめることにもなるでしょう。上記サイトをご覧いただき、参考にしていただきながら、パブコメを提出してくださる方が多ければ嬉しいです。

■「犬猫等」の「等」ってどういうこと?

 特に、犬猫以外の小動物を愛する皆さま。犬猫以外の小動物に関心を持つ人がたくさんいるのだということを伝える大きなチャンスです。

ここでは、犬猫以外の小動物に関係する点だけピックアップしてみますね。

○「犬猫等」は犬猫だけなの?

今回の改正では「犬猫等販売業者」というくくりができました。その「等」を決めるのが今回の施行規則等改正です。「犬猫等販売業者」には、「犬猫等健康安全計画」の策定、獣医師との連携、終生飼養の確保など、「犬猫等」たちの立場からしてみれば適切な(当然な)決まり事が作られています。

でも、今現在の改正案では「犬猫等」は「犬猫のみ」です。なんで?

また、現在の案には、犬と猫の販売業者がつけるべき帳簿の内容が挙げられています。一方で、犬猫以外の販売業者に義務付けられる帳簿の内容は、あっさりとしたもんです。差をつける必要があるの?

動物の愛護及び管理に関する法律施行規則等の一部改正(案)の概要
(の1~2ページ)

※意見詳細はこちらの【 Ⅰ 犬猫等販売業者関係 】へ

■パブコメは「反対」だけではない

○販売時の対面説明と動物の状態の確認は当たり前!

よい改正案には「いいね!」ならぬ「賛成!」することもパブコメの大事な意見です。
今回の改正で、販売時の情報提供の方法として、「販売する動物の現在の状態を直接見せること」と「対面による説明(飼い方その他の情報)」を行うことが義務化されました。当然のことです。

よく「インターネット販売の規制」としてこの改正が取り上げられますが、インターネット販売に限ったことではなくて、ペットショップで販売するときの義務でもあるわけです(その結果、いわゆるネット販売ができなくなる…ということ)。

現在、掲げられている案では、その対象が「哺乳類、鳥類、爬虫類」を販売する業者とされています(もともと動愛法で対象となっているのがこれらの種類です)。これもまた当然のことですよね。

しかし、これは想像ですが、「犬猫の規制が強化されるなら、それ以外の動物は規制をゆるめてほしい」という意見が、犬猫のみ販売している業者から出てきたりしないだろうか? という心配もあります。

「販売に際しての情報提供の方法を定める対象を動物(哺乳類・鳥類・爬虫類)の販売業者とする」という現在の案がゆるぐことのないよう、「賛成」という声を届けなくてはなりません。もちろん、対面販売の例外を設けないという案にも賛成です。

※意見詳細はこちらの【 II 販売に際しての情報提供の方法 】へ

○説明内容はもう一歩踏み込んで

私は「犬猫以外の小動物の販売時説明義務の緩和」に反対という立場を表明し、要望書を提出したりネット署名を集めたりしていました。(ご協力感謝です!)
販売時説明義務の緩和に反対します
動物愛護法「販売時説明義務の緩和」に反対する署名

現在の案では、「対面説明にあたっての情報提供項目」に後退はありません。

動物の愛護及び管理に関する法律施行規則等の一部改正(案)の概要
(の4~5ページにかけて)

これまでと変更のない「イ」から「ワ」、「ヨ」から「ソ」についてはこれからもきちんと説明してもらうべく、賛成です。

今回、改正があったのは「カ」の項目は、これまでの「生産地等」というアバウトなものから「繁殖を行った者の氏名又は名称及び登録番号又は所在地」となりましたが、これだけではアバウトさが残るので、ちゃんと決めてもらわなくちゃなりません。

※意見詳細はこちらの【 II 販売に際しての情報提供の方法 】へ

■新しくできた「第二種動物取扱業」

○客引きのふれあいコーナーは非営利?

今回の改正で「第二種動物取扱業」というくくりができました。現在の案では、非営利で譲渡、保管、貸出し、訓練、展示を行う者、ということになっています。でも、住宅展示場などで小動物のふれあいイベントがあったりしますよね。ハムスター配ったりというのもありますね。でも、そのイベント自体は無料でも、明らかに客引き目的なのだから、これって営利目的なんじゃないのかな? よりしっかりした管理が求められる「第一種動物取扱業」にしないと、動物たちの扱いに不安が残ります。

※意見詳細はこちらの【 III 第二種動物取扱業関係 】へ

○うさぎを49匹なら対象外?

第二種動物取扱業の対象には、無料で入れる公園で動物が飼われているケースも含まれます。そのさい、「○○を○匹以上飼っていたら対象」という決まりが作られることになりました。

動物の愛護及び管理に関する法律施行規則等の一部改正(案)の概要
(の6ページ)

この動物種の区分けと下限(これ以上飼ってたら届け出が必要)、これでいいと思いますか? 今の案だと、公園のふれあいコーナーでおなじみのうさぎやモルモットは、50匹飼ってはじめて届け出の対象になります。

せっかく、こうした施設の動物たちにも目が向けられ、適切な飼育施設で適切な扱い方をしてもらうようになるチャンスなんです。飼養頭数の下限や区分けが適切などうか、考えてみてください。

※意見詳細はこちらの【 III 第二種動物取扱業関係 】へ

ほかにも
【 Ⅳ 特定動物飼養保管許可制度関係 】
【 V 虐待を受けるおそれのある事態について 】
【 Ⅵ 犬猫の引取りを拒否できる場合について 】
といった課題がありますので、上記サイトをご覧ください。

また今回は、特定動物に関する改正案(こちら)も意見募集されています。

■パブコメ初体験でも大丈夫

出したことがないとちょっと腰が引けてしまうかもしれないですね。
私もそうでした。どきどきでした。
でも別に難しいことはありません。

動物の愛護及び管理に関する法律の一部改正等に伴う動物の愛護及び管理に関する法律施行規則等の一部改正案に関する意見の募集(パブリックコメント)について

の添付資料「意見募集要領」を見てみてください。

改正案のどの部分に対して(該当箇所)、どう思っています(意見内容)、なぜならこうだからです(理由)、ということが書いてあれば大丈夫です。改正案全部に対して意見を出さなくちゃいけないわけではありません。このひとつだけには物申したい!というのでもOKです。この案には賛成!というのでもOKです。(理由は必要)

パブコメ作成方法のひとつとして、
12/12締切! 動物愛護法施行規則等改正パブリックコメント
など、すでにさまざまな団体等がupしている意見例を参考してもいいと思います。もちろん、意見が同じなら。大体同じ意見だけどここは違う、というのがあるなら、そこは参考にしなくてもいいし、自分の意見を書けばいいです。

まるっとコピペではなくて(作業の途中段階としてはアリですが)、その意見に対して自分がどう思うのか考えて、できるだけ自分の言葉で書いてみてくださいね。

郵送は12/12必着、メールやfaxは12/12の18:15必着です。

動愛法は犬猫だけが対象ではありません。
犬とハムスターとで命の軽重があるわけもありません。

皆さんの想いをどうか環境省に届けてください。

2011年8月16日 (火)

動愛法改正:パブリックコメント始まっています

「犬猫以外の小動物の販売時説明義務の緩和」を含む、動物取扱業の適正化についてのパブリックコメントが始まっています(7/28~8/27)

もっと早い時期に書かねばならなかったのですが、いろいろと重なってしまい時間がなく、このような時期になってしまいました。本来なら自分の記載したパブリックコメントを見ていただき、参考にしていただきたいところですが、いまだその時間が取れず、ご案内のみとなってしまうことをお詫びします。

「動物取扱業の適正化について(案)に対する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)」

「犬猫以外の小動物の販売時説明義務の緩和」に関しては、現在、
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(13)販売時説明義務の緩和(犬猫以外の小動物等での説明義務項の緩和の検討)
生体販売市場で、安価なハムスターなどが粗雑に扱われていたことや遺棄による在来種への影響の問題が各地で発生していることなどから、販売時の説明義務は重要であり、緩和をすることは適当ではない。
また、野生の鳥類等の場合における輸入元の原産国・国内繁殖の別など、さらに厳格に明記させるべき項目も存在する一方で、文章のみで口頭説明の省略が可能な項目や、小鳥・小型哺乳類・爬虫類等については少ない説明でもよいとの意見などが出されたところであり、きめ細やかな説明項目の設定を検討すべきである。

「動物取扱業の適正化について(案)」より
-----
という案があがっています。

これだけを読むと、「緩和されないんじゃないの?」と思ってしまいそうですが、安心しないでください。もし「緩和には反対である」というパブリックコメントが少なく、緩和に賛成する人々からのパブリックコメントが多ければ、緩和されてしまう(=犬猫以外の小動物を販売するときには、説明をしなくてもよい)可能性があるのです。

犬猫以外の小動物を販売するさいにも、当然のことですがきちんとした説明が必要です。そう思ってくださるなら、どうか「緩和には反対する」というパブリックコメントを提出してください。ペットショップで犬猫以外の小動物を購入するさいに適切な説明がなかったために起きた問題があれば、ぜひ具体的に記載してください。

犬猫以外の小動物の販売時説明とはどういうものでどれだけ重要なことなのかは、
「販売時説明義務の緩和に反対するwebsite」
をご覧ください。
※ALIVEさんのサイトでも解説されています→こちら

犬猫以上に飼育方法が知られていない動物たちを販売するときに説明がなければ、動愛法の目的のひとつである「動物愛護」も「適正飼養」もできません。知識がないゆえに簡単に捨てる飼い主が増え、外来種問題がこれまで以上に増えてしまうでしょう。犬猫以外の小動物の販売時説明が緩和されるようなことは、あってはなりません。

●パブリックコメントの提出方法
「意見募集要領」

をご覧ください。
どの項目についての意見なのか、賛成・反対、その理由を記載します。

●参考になるサイト
残念ながら今回の改正の主眼は犬猫の問題であり、パブリックコメントの書き方などについて載せておられるサイトもほとんどが犬猫関連を取り上げていますが、提出方法や記載方法など参考になるかと思うので、以下に紹介します。

5年に一度の動物愛護法改正に関して 情報まとめ

Free Pets/パブリックコメント

One Action for Animals/パブリックコメントについて

●販売時説明義務の緩和以外にも…
ここでは「犬猫以外の小動物の販売時説明義務の緩和」についてのみ取り上げていますが、「犬猫以外の小動物」に関連する項目は他にもあります。
「動物取扱業の適正化について(案)」
に載っている「(13)販売時説明義務の緩和」以外の項目についてもご覧ください。

例えば「(5) 犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢」。項目名は「犬猫」となっていますが、離乳前の子ウサギが販売され、下痢をして死んでしまう、離乳前のシマリスが呼吸器疾患で死んでしまうケースなどいくらでもあります。はたして犬猫だけの規制でいいのでしょうか? 「(6) 犬猫の繁殖制限措置」も同様です。ウサギの乱繁殖の問題はないのでしょうか?

ご意見があれば、ぜひパブリックコメントで提出なさってください。たとえ今回「犬猫」に関する改正しかなされかったとしても、パブリックコメントで犬猫以外の小動物に関する意見が多ければ、次の改正議論に反映される可能性もあるでしょう。

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締切は 8月27日(土) です。

皆さんのパブリックコメントが動物たちの未来を変えます。
どうぞよろしくお願いします。

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